ここは、「宮(きゅう)」という国……。
宮国は、倭と中国の文明を持っていた。
倭は島国であったが、宮国は大陸である。
政は、中国と同様に国王が存在する。人々の生活用品や衣類は倭の文化が主流である。
宮国は、一つの国にまとまっておらず分裂していた。
それが、「和宮(かずみや)」・「貝塚(かいづか)」・「淋城(りんじょう)」の三つの国が存在した。
三国の中で、大国であった東にある和宮国の王には、二人の姫がいた。
一の姫の母親は側室であり、二の姫の母親は、この国の正室であったが二年前に病死した。
和宮国の特徴は、本家と分家が存在する。敷地内に大きな王城が二つある。本家とは、国を治める王の城だ。
分家は、王の補佐をする役目を持つ王城である。
