「やめろよ」 弟に言われてあたしはカミソリを話した。 あたしに呆れて弟は自分の部屋へ戻っていった。 血が出たけど傷はたいした事なかった。 そっか…‥、 あたしは失っていた昨日の記憶を取り戻した。 昨日の夜もカミソリで自分の腕を傷つけてたんだ。 頭がおかしくなってたから記憶が飛んでたんだ。 「ははっ…。あたし重傷じゃん…」 こんな自分、笑えてくる。 手首は切る勇気がなかったみたい。 無傷。 その代わり反対側の腕は痛々しい。