「なんで喧嘩…?…」




泣いてるから声が震えた。


情けないあたし…




泣きじゃくるあたしの手を掴んだのは…










研だった…







あたしの愛する人。




大切な人。





この人無しじゃあたしは生きてけないんだよ…



研…









あたしの腕を掴んでその場を離れていく。





「美優!!!」



智也があたしを呼ぶ。




それを無視して歩く研。




どんどん智也から離れていく中、








「幸せになれよー!!」






智也の声。






あたしはマタ涙が溢れ出す。





智也…ごめんね。




ずっと気持ち押し殺してあたしを助けてくれてたんだね…?ごめんね。



そしてあたしは智也を利用してしまうとこだった。ずっと傍にいて甘えちゃうとこだったよ。





智也のおかげで研への気持ちが見えた。



智也の勇気ある言葉のおかげであたしは目が覚めた。




ありがとう…智也。




本当に智也はあたしの



大事な大事な






友達です。