「あいつ、完璧菜帆にしばかれるな」
研が言った。
菜帆達が何処か行っちゃったから研と2人きりになっちゃったじゃん。
「昨日楽しかったな」
「えっ…うん!うん!」
やばい緊張してきた。
何でこんなに緊張するんだろう…
「美優って面白いよな」
くすくす笑ってる研。
「面白い!?」
「ぷはっ。まぁいいや♪あのさ、携帯のアド交換しない?美優が良かったらの話だけど。」
勿論あたしは断る理由も無く見事に研とアド交換をした。
「美優と昨日仲良くなったばっかだけどさ、前から仲良かったみたいな気ぃするくらい自然でいられたんだよな。不思議だな、美優って」
研が優しい顔であたしを見つめてる。
あたしと同じ気持ちでいてくれたんだ…
「あ、あたしも!!研と一緒に居ると落ち着くよ?研がモテる理由がわかるよ」
「俺ってモテるの?」
「モテモテだよ!?研かっこいいもん!」
研が驚いた顔で見てる。
あたし…勢いでかっこいいとか言っちゃったよ。
「ありがとっ。」
「美優も可愛いよ?」
えっえっえぇぇ!??
そう言い残して研は笑顔で去っていった。

