お姫様だっこ





どうしたらいいんだろう?




「ちょっと一人になるわ」



そう言って研は歩き出した。




「研!!待って!!」



叫んでも




研はドンドン離れていく。振り向きもせず。




自業自得だ。



だって、アレは何も無くても少しでも智也に身を任せた事は事実だ。




ほんの少しの過ちが事を大きくした。




研を傷付けた。



大好きな研を傷付けた。





その場にしゃがみ込んで



泣いた。




追いかける気力もなくて。



追いかけても研はきっと止まってくれなかったと思う。




智也とは何も無いのに…



まさか拓に見られてたなんて…




食べかけのお好み焼きは土の上に落ちてグチャグチャになってた。




このお好み焼きを買わなければ…



智也に食べさせなければ…




無駄な後悔が頭を駆け巡る。







マタあたしは大事な人を失うのだろうか?




でも今回はあたしが悪い。






その時、





「美優……?」




名前を呼ばれて



涙でグチャグチャな顔を上げた。