「研めっちゃモテるしねぇ。中学ん時ファンクラブとかあったらしぃよ?」
教室に着くなり菜帆が話を進める。
「えっまじ!?凄くない?」
「ねぇー。俊もファンクラブあったらしいよ。聞いた話だけどねぇ。菜帆は俊と中学違うから詳しい事はわかんないけどぉ」
「ふーん。2人ともカッコイイもんね」
「あのさぁー…」
菜帆があたしをジーッと見つめてる。
「なに?」
「美優もモテてるんだよ?気づいてないの?」
「はっ?何言ってんの?嘘でしょ」
「まじだよ!美優狙いの男いっぱい居るよ?」
確かに告白された事はあるけど…
モテるの?あたしが?
「美優、菜帆おはよっ」
この声は…
「お、ぉおはっよー研!!」
あーぁどもっちゃったぁ。いきなり研が現れるんだもん。焦るじゃん。
菜帆笑ってるし…。
そして後から俊もやって来た。
「あ、俊おはよっ!今日もカッコイイねっさすが菜帆のダーリン♪」
すると、
俊が調子に乗っちゃってます。
「まぁねぇ。俺って超カッコイイっしょ〜」
「お前…ナルシストかよ」
研が冷たい目で俊を見てる。
研ナイスツッコミ☆
「うっせぇ馬鹿!昨日も告られちゃってさぁ、困ったもんだよぉ」
自慢気に話してる俊を菜帆が鋭い視線で見つめてる…
そして、
「なにそれ…菜帆聞いてないんだけど?説明しなさい!ちょっとコッチ来て」
「ち、違う!今日話そうと思ってて。菜帆怒るなよー。なっ?」
俊の必死の抵抗も虚しく菜帆に引っ張られて何処かに連れて行かれちゃった。

