「2日間まじ楽しかった!!ありがとう、研♪」
研と手を繋いで歩く。
もうすぐ帰る時間。
今日は買い物したり外で遊んだ。
楽しい事はあっとゆうまでスグ終わってしまう。
夕日を見ると切なくなる―…
離れたくない…
そんな気持ちで涙が出そうになるよ。
公園に入ってベンチに座った。
あたしの家の近くの公園。
「帰りたくないなぁ…」
ワガママを言ってしまう。
「俺も。美優を離したくないなぁ」
そう言ってあたしの肩を抱き寄せてくれた。
「早く大人になりたい」
下を向いて足元を見つめながらあたしは言った。
「大人になりたい?」
不思議そうにあたしの顔を覗き込む研。
「だってね、大人になったら働いて自由になれて…一人暮らしして門限もなくて。研とズットズット一緒にいられるでしょ?」
言い終わった後
少し涙が頬を伝った。
「そうだなぁ…俺も早く大人になって美優を幸せにしてやりてぇなぁ」
そう言って研は微笑んでくれた。
「ごめんね、変な事言って」
「いいよ!嬉しかった。もう少し頑張ろうな」
あたしは小さく頷いた。
公園を出てあたしの家に向かう。
あっとゆうまに着いてしまった。
悲しみをこらえて研の手を離した。
「ばいばい。またね!ありがとう!!」
玄関へと近付いていく。
ドアに手をかけようとした時
「美優!!!」
振り向くと
研が両手を広げてた。
あたしはその胸に飛び込んだ。
研…
幸せをいっぱい、ありがとう。