「研おはよ♪」



「おはよ!待った!?」


「待ったぁ!」



ぶぅって頬を膨らまして拗ねてみた。






「あぁーごめん!!部屋片づけてたら遅くなって……」




慌ててる研が可哀想になって、からかうのは止めにした。





「うっそだょん!待ってないよぉ。今来たもん♪」



「んだよそれぇ。まじ走ってきたぜぇ」



「ごめんごめん」



「まぁいいや。行こっか」


「うん!!」



研があたしのバッグを持ってくれた。




手を繋いで研の家へ歩く。





今日は研の両親は出掛けてて明日の夜にならないと帰らないらしい。








今日から夏休みに入った。





菜帆と俊は毎日のように会うらしい。




更にラブラブっぷりが増して困っちゃうくらい。








「あー楽しみ!!」





研がニヤニヤしながら言った。





「なにー?ニヤついて。なんかイヤラシイ事考えてるっしょー?」


「あ、バレた?」


「バレバレ」





あたし達は




つまり…――







"まだ"なんだよね。





なかなかタイミングがなくて。




夏休みまで引っ張っちゃった。




研は長いこと我慢してくれたと思う。



偉いよ。



初めてではないんだけど…



研とエッチするって考えるとドキドキする。



こんなにドキドキするの初めてで。