小さな恋のうた *毎日更新中*

「砂原と鞠ちゃんがラーメン屋って似合わねぇよな」


茂が言う。


「思う。パスタって感じ」


「焼肉も違うよな。アイスって感じ」


焼肉とアイスってどんな比較の仕方だ?


「特に鞠ちゃん。砂原は肉食べてそうだけど、鞠ちゃん、何食べてるの?」


また、和馬が早川に絡んだ。


「アイス、好きだよね?ストロベリー」


砂原が早川に代わって答えた。


ストロベリーアイス。


早川らしい。


「はい、普通のラーメンともやしたっぷりラーメン」


大将がラーメンを運んできた。


「で、これが大盛りのもやしたっぷりと…」


全員にラーメンが行き渡った。


「よぉし、じゃ、とりあえず、先生にお礼を言ってから食うか」


「先生ありがとう!いっただきま~す」


行儀のいいやつらだ。


勢いよくラーメンをすする音がする。


『おいしい?』


大樹が早川に聞いた。


早川が笑って頷いた。


大樹が今日一番の笑顔を見せた。


『先生、おいしいんだってよ』