『砂原と早川、遅くなるだろ』
「あ、そっか」
あ、そっかって。
だから、彼女ができないんだと突っ込んでやりたいところだが。
「いいよ、図書館にいるから。ね?」
砂原が答える。
『7時くらいになるし、暗くなるから、別の日がいいんじゃないか?』
「大丈夫」
砂原は大丈夫かもしれないけど、早川は…。
「オレたちが送るし」
「そっちが危ない気もするんだけど」
珍しく気の利いたことを言った茂に容赦なく砂原が突っ込む。
『早川は、大丈夫か?』
それが一番心配だ。
「大丈夫。私が鞠のお母さんに電話するから」
早川が答えるよりも先に砂原が答えた。
『大丈夫か?』
もう一度聞くと、早川が小さく頷いた。
『じゃあ、練習が終わったら、誰かが図書館に迎えに行くから』
「はーい。練習頑張ってね」
砂原と早川に背を向けて走り出す大樹は本当に嬉しそうな顔をしていた。
「あ、そっか」
あ、そっかって。
だから、彼女ができないんだと突っ込んでやりたいところだが。
「いいよ、図書館にいるから。ね?」
砂原が答える。
『7時くらいになるし、暗くなるから、別の日がいいんじゃないか?』
「大丈夫」
砂原は大丈夫かもしれないけど、早川は…。
「オレたちが送るし」
「そっちが危ない気もするんだけど」
珍しく気の利いたことを言った茂に容赦なく砂原が突っ込む。
『早川は、大丈夫か?』
それが一番心配だ。
「大丈夫。私が鞠のお母さんに電話するから」
早川が答えるよりも先に砂原が答えた。
『大丈夫か?』
もう一度聞くと、早川が小さく頷いた。
『じゃあ、練習が終わったら、誰かが図書館に迎えに行くから』
「はーい。練習頑張ってね」
砂原と早川に背を向けて走り出す大樹は本当に嬉しそうな顔をしていた。

