漫画家の恋。

しかたないじゃない。


そういう奴なんだから、私は。


別にわざとこんな性格になったわけじゃない。


「で、行かないの?」


あぁ、忘れてた。


「行かない。忙しいし。」


「えー。かぁちゃんそればっかー。たまには行こうよー。あっ、それとも彼氏でもできたのー?」


んなわけないでしょう。


漫画描くためだっての。


締め切り間近だし、ペン入れも終わってないし。


みんな私が漫画家ってことは知らないけど。


「たまにはかぁちゃんと遊びたいー。」