「りこ、さ…」


ドキドキドキドキドキドキ…


「はい…」


「あ、さっきのはなしの続き。このイチゴミルク、良くない?オレのオススメ」


ニコっと笑う桐谷先輩は、まるで天使のようだ。


「はいっ!!これにします」


私はお金を入れて、ボタンを押す。




ガコン


私は、イチゴミルクを自販機から取り出す。


手が震えるのがわかった。


「ありがとうっ、ございました…」


「おう」


先輩はそういうと私がさっき買ったのと、同じのを買った。


そして…


「じゃあね……。りこ」


ドキンっ


「さ、ようならっ」


先輩は去っていく。