「オレも実はさー、イチゴミルクが大好きでさ」
「わ、私も、大好きですっ、甘くって、おいしくって、なにより色がっ…」
私はいいかけてやめた。
でしゃばりすぎたなと、思ったから。
「あー、俺も、マジ思うよ。てか、色が…なに?」
先輩は笑顔なまま話しかけてくれるから、私はホッとした。
「色が…、パステルピンクで可愛くてっ…。そんなイチゴミルクが大好きっです」
「はは、面白いねっ。あーえーっと…」
先輩は、いきなり悩みはじめる。
「名前、なんて言うの?」
先輩が悩むはじめた理由がわかった。
「りこっ!!藤井りこですっ」
「りこ」
ドキッ
私の心臓爆発3秒前…。
って感じなくらい、心臓の鼓動の早さがはやい…
「は、いっ…」
恥ずかしくて。
なのに嬉しくて。

