「そっか。ていうか、イチゴミルクで悩んでるの?」
「はっ、はいっ」
心臓は、バクバク言っている。
なんせ私、桐谷先輩と初セッションですから。
初!!ですから。
セッションの使い方間違っているかもしれないとか気にしない。気にしない。
「オレも、迷うよ。同じだね」
ふわりと笑う。
桐谷先輩、きらっきらしてるなー。
なんて、心の中では思うけど、
「そっ、そうなんですかっ」
そううまく話せない。
もったいないな。私。
桐谷先輩と二人きりで話せるチャンス、そうそうないよ。
もったいなすぎ。
おい、頑張れよ、私。

