「寒いから貸してやるよ。

じゃあな、ちび愛理!」

あたしは悠哉が乗って出発したバスを

呆然と見送った。

「…っ///悠だってちびの癖に…」

ボソッと悪態をつきながら

まだ悠哉の温もりが残ったマフラーに

あたしは顔を埋めた。





          【完】