私がとまどいつつそんな会話をしてるうちに




その人は私の靴をマンホールから救出してくれていた。










「はい、シンデレラ。
明日から気をつけろよ!

がんばれ、新入社員!」






そう言うと
私の肩をポンと叩いて



その人はビルの中へと入って行ってしまった。










私はしばらくその場に立ち尽くして
その後ろ姿を見つめていた。