「なあ、名前は?」 「ま、真子!中村真子です」 顔を覗きこんで聞いてくる彼に、少し上ずった声で答えた。 だって、あまりにも整った顔のイケメンなんだもん……。 「ふーん、じゃあ真子、明日もこの時間にここに集合な!」 笑顔でサラッと言った彼は“約束”と指きりの小指を差し出す。 「え、明日も!?ムリです!」 「何で?」 ちょっとむくれた表情を見せる。