私はかぶりを振る。 「私も気になってハルキにそう聞いたの。でも、兄弟はいないって」 「不思議だね」 パックのフルーツ牛乳を飲みながら奈菜は首を捻った。 私も頷く。 「でもさ、見間違いってことは無いの?」 「無い……と思う……」 確かに昨日見た彼はハルキと瓜二つだった。 そんな衝撃を受けたことを見間違えたなんて無いと思う。