青い月の夜に



咄嗟に謝っていた。




「別にいい。気にすんな」




いつものハルキの声のトーンに戻ってホッとする。




そして、私達は明け方まで話し続けた。




途中でいつまで起きてるの!ってお母さんの怒った声が聞こえたけど、声をひそめて話した。




明け方になって、ハルキが無言になる。




「ハルキ?」




何度か呼んでも返事が無い。




すると、電話口からスースーと気持ちよさそうな寝息が聞こえてきた。




「おやすみ」




そう言って電話を切ると、もう時計は午前5時を示している。




私は慌てて布団をかぶると、学校までの2時間弱、眠りについた。