青い月の夜に



「うん、それがもうびっくり!瓜二つなの!別人とは思えないくらい」




興奮気味に一気に捲し立てる。




「ふーん」




私の興奮とは真逆な冷静な声。




「ハルキって兄弟いる?双子とか」




「いない」




いつものハルキからは想像できないくらい抑揚のない冷たい声。




触れちゃいけない事なの……?




「ご、ごめんね、変なこと聞いちゃって」