青い月の夜に



その声で、受話器越しにハルキが笑ったのがわかる。




そして、それにとても安心した。




心の奥がじんわりと温まるような……。




「あ!」




そんな時、ある事を思い出した。




「な、なんだよ!?びっくりすんだろ!!」




「ご、ごめん!今日ね、ハルキにそっくりな人に会ったから」




「そっくり?」




怪訝そうな声でハルキが聞き返す。