「慌てすぎだろ」 「だって、ハルキからの電話だもん」 笑いを堪えるハルキに電話越しでもわかるくらいむくれてみせた。 だって、本当に待ってたんだから。 「で、今日はどんな一日だったんだ?」 「今日は始業式で……ハルキに浮気疑惑が出ました」 ハルキには見えないけど、ベーっと舌を突き出す。 「は!?なんだよそれ!?」 ちょっと怒ったような、焦ったような声。