「おっはよう!」




「わ!びっくりした」




下駄箱で背後から抱きつかれて私は驚く。




「もう、心臓に悪いから止めてよね」




誰だかは簡単にわかる。




こんなことをするのは親友の奈菜しかいない。




私が振り返ると人懐っこい笑顔を浮かべて小さく舌を出している。




なんとなく怒れないんだよね。