「真子……」 ハルキは優しい声色で私の名前を呼ぶと、指先で流れる涙を拭ってくれた。 「私も……ハルキが好き……」 小さく震えながら私は生まれて初めて告白の言葉を口にした。 私の言葉を聞くと、ハルキに力いっぱい抱きしめられた。 「好き……好き……」 私もハルキの背中に腕を回して抱きしめ返し、何度も呟いた。 本当に好きだと思った。 そして、ハルキも私を好きだと言ってくれる。 これ以上の幸せがあるだろうか。