「え!?なに!?」 軽くパニックになる私にハルキがもう一度言う。 「ざまあみろ」 そして楽しそうに笑う。 私は自分の右手の薬指をジッと見つめる。 細いシルバーのリングが月明かりに輝いている。 「本当は未練がましいかと思って渡すの止めようかと思ったけど……。それで忘れられないだろ?まぁ、将来の為に左手はとっとけ」 忘れない。 指輪なんてもらったら、余計に忘れられるわけがない。