ちょっと意外な一面。 ハルキの事を知れるのが嬉しい。 空を仰ぐハルキの横顔をこっそり見ると、ハルキは少し遠い目をしていた。 「ハ……」 「なあ、真子は今日どうしてここに来た?」 名前を呼ぼうと声を出した瞬間、月を見つめたままのハルキの言葉に遮られた。 「何でって……気分かな気分!」 正直に言うのが恥ずかしくて、ひねくれたことを言ってしまう。 「ウソ。俺に会いたかったんだろ?」