青い月の夜に



「これで消えても心残りは無いな」




ハルキがふと零した。




「ハルキ……」




片方の掌でハルキの頬を包むと、その頬は夜風で冷えていた。




「あ、消えるってのは、ちょっと違うな……。眠る。俺は類の中で眠りにつく」




眠る……?




「じゃあ、ハルキは消えないの?」




「いや、俺が出てくることはもう無いから消えるってのも正しいんだけど……。ただ、俺は類の中に戻る。類の中に生きてるってこと」