風を切って走るバイク。 エンジンの重低音が体に響く。 私はハルキの腰に回した腕にギュッと力を込める。 シャツ越しに感じる体温、脈。 それくらい密着していることにドキドキする。 ハルキのことが好きで。 好きで。 どうしようもなく好きなのに……。 今がこんなに切ない。