翌日のP.M 9:00 ドラマのオープニングシーンが始まる。 それと同時に待ち合わせの時間を時計の針が示している。 しばらくドラマを見ていたが、どうも集中できない。 いつもなら、一瞬も見逃さないようにと見入っているのに。 やっぱり約束が気になってしまってしょうがない。 私はおもむろに立ち上がると早足で玄関に向かった。 「ちょっと出かけてくる!」 お母さんにそう告げると、私は家を飛び出した。