レモン&ミカン


祥平の手があたしの頬にそっと当たった。



バシッΣΣ



あたしは無意識に

祥平の手をほどいてた。




「…そんな優しくしないでよ!! あたし、やっと祥平のこと好きって言えるようになったのに…最低っ! 大嫌い。 じゃーね。」



あたし何言いたいことと違うこと言ってんだろ。



そのまま、その場から走り出していた。