視線の先に。


屋上の扉を開ける。すっーと涼しい風が体を突き抜ける。


「うーん、気持ちぃー…」


よくここには来る。一人になりたい時や考え事する時や色々と。でもここはわたしのお気に入りの場所でもある。立ち入り禁止だけど内緒。


「はあ…」



「溜め息してると幸せ、逃げますよ?悩み事ですか?」

「えっ…?」

声の方に振り向く。扉には先生らしき人。制服は来てない白衣を着ている。


かっこいい…