地面に落ち、へたり込んでいる私に、

「アリス!アリス!!」

と、誰かが私を揺さぶる。

「だ……れ?」

私は、声のする方向を見て、お母さんヤギを確認した。

「アリス大丈夫!?」

と、お母さんは私の両肩をしっかりと握っていた。

「だめ……兄狼がいる…。」

と、私は思い出してハッとし、脅えながら伝えた。