「さ〜てと…どう頂こうかな?」

と、兄狼は私に顔を近付けて、クンクンと匂いを嗅いできた…。

「お母さん……お姉ちゃん……。」

私は、ついに涙を堪える事ができなくなり、泣きながらうなされるように、呟いていた。

「ヒャア〜ハッハハハハハ!!ホントに、美味そうだな。その脅えた顔が食欲をそそるぜ!!」

と、兄狼が私の頬を舐め、

「ひぃ〜、もう嫌〜!一思いに…殺して…。」

と、私は虚勢をはるように兄狼を睨んだ。