「えっ〜!?私の家の隣って…空き家のはず。しかも…狼!?」

私は、疑問を口にしながらも、わからない外の様子にもどかしさを覚えた。

『狐くらいはいるけど…狼なんて…?』

私は、とにかく上を目指してよじ登った。

そして、もう少しで外に出れる時だった。


「お母さんだよ。開けておくれ。」

と、ガラガラ声がした。

「お母さんは、そんなガラガラ声じゃないやい。狼だろ!!」

と、その声に子供達が反応している。