それを聞いたお母さんヤギが、

「あら、そうだったかしら…。」

と、ほくそ笑み、

「あ〜、アリス!お母さんのせいにしたぁ〜!」

「最低ぃ〜!」

「そんな悪い子の所には、狼が来るぞ〜」

などと、攻め立てられてしまった。

もう、このヤギ一家は…。

と、私は呆れて腕を組んだ。
と、その時…。


「なんで、わかった?」

と、薮から狼が立ち上がった。
紛れも無く、さっきの狼だ。