「アリス、大丈夫?」

そんな、お母さんヤギの声に私は頭を上げた。

お母さんヤギを待っている間に、私は眠っていたらしい。


「ハァ〜…。」

私は返事の代わりにため息をついた。
それは、目が覚めてもまだ世界は変わらなかったから…。

なんだか、ここが元々私が住んでいた世界なのかな?
そんな気分にさえなってきた。