消化液!?
背中にゾッとした物を感じながら、私は藪に突っ込み、道なき道をお母さんヤギに言われた方向へと進んで行った。

『ガサ…ガサガサ…。』

私が歩く度に、音をたてる藪以外は、時折、木々の上から鳥の声がするだけ…。

正直言って、不気味で…。

どうせ、狼がいたらこの音でばれるのだからと、開き直って、口ずさみながら小川を目指した。