「痛いなぁ…。」

私は、体を襲う痛みに呻いた。

ゆっくりと、目を開けてみると、円筒状の暗がりの中で、私の体はL字型になって、引っ掛かっていた。
私の足と足の間にはロープがあるし…。

「何?」

下を見てみると、ロープは、水の中へ消えていた。

「そっかぁ…井戸に落ちたんだった…。必死で止まろうとして…。」