隙間から、白い手足が入ってきた。
本当のお母さんだ…。

と、ホッとする私に、

「うちに女の子なんていない!」

と、叫び声が浴びせられたかと思うと、ドアが強引に開けられた。


「誰なの!!」

と、私を凄い形相で睨むお母さんヤギに、

「アリスです。よろしくお願いします。」

と、ご丁寧に頭を下げている私。