「全く、酷いよ…。肉食べそこなったのに…。こんな重労働させるなんて…。」

アリスは、ブツブツ言いながら井戸の水を桶に移していた。

「ヤギって…どんな味なんだろう…。」

水を汲みながら、空を見上げた。

そのよそ見がいけなかった。

井戸の底に汲み桶を落とす時に、下がっていくロープを掴んでしまったのだ。
そんな事をすれば当然結果は…。

「えっ…え〜!?」

アリスは、井戸の底に引き込まれていった。