「かと言って…、あの子達をラム肉にはできないよね。」

私は、一生懸命にもてなしをしてくれる子ヤギ達に目を細めると、ご馳走に口をつけた。

「おいしい?」

と、1匹の子ヤギが目をランランと輝かせて聞いてくる。

ミルクの時と同様に、

「うん、おいしいよ。」

と、微笑みかけたら…。

「まだまだ、たくさんあるよ!!」

と、桶一杯のサラダを見せられた。

私は冷や汗を悟られないように、

「ありがとう…。せっかくだから、一緒に食べよ。」

と、誘ってみた。