なに?なんで態度が…!?

疑問を持った、私は1匹の子ヤギの視線を追った。
私の右手にその視線はたどり着いた。
私の右手には…。
さっき受け取った包丁があった。

「プ…ハハハハッ…。」

私は可笑しくなって、笑い始めた。

子ヤギ達は、笑う私を首を傾げて見ている。

「確かに…、ヤギのラム肉食べる夢を見たから食べてみたいけど…。なんで、狼から命懸けで助けたあなた達を食べなきゃいけないのよ。」

私は目の前の子ヤギに、包丁を手渡した。