「やったぁ〜」

「狼を追っ払ったぞ〜!」

などと、子ヤギ達の歓声が上がる中、私は、ホッとした脱力感の中、腰砕けになってその場に座り込んだ。

「大丈夫?」

「ケガした?」

と、次々に心配そうに声をかけてくれる子ヤギに、

「大丈夫よ…、ホッとしたらお腹が空いただけ…。」

と、返事をしたんだけど、この私の言葉に、子ヤギ達から笑顔が消え、私を警戒する目付きで見てきた。