「私…私…生きているのよね…。」

私のそんな言葉に、

「大丈夫、アリスは生きているよ。」

と、お母さんヤギは力強く言って私を抱きしめた後、

「さあ、帰りましょ。」

と、子ヤギ達に向かって言った。

その言葉に、帰る場所がない事を思い出した私が不安げに顔を上げると、

「なんて顔をしているの、アリス、あなたも一緒に…ねっ!」

と、お母さんヤギは、私の手をとった。