ダッシュで教室を出た私は急いで体育館に向かう。
高岡くんはバスケ部だ。
体育館に近づくにつれ、バッシュの
『キュッキュッ』という音が聞こえてくる。
『ガラッ』
勢いよく体育館の扉を開けた私はまっさきに高岡くんの姿を探す。
「・・・・いた。」
まだ部活が始まる前らしく
友達と仲良く談笑している高岡くんが見える。
よし。間に合った。
部活が始まってからの高岡くんは
それはもう、美しすぎた。
高岡くん目当てで来ているギャラリーのキャーキャー耳をつんざくような声にも嫌な顔一つせず、
やんわりと笑顔で対応。
・・・鼻字もんや・・・。。。
もうあれはかっこいいとかゆうレベルじゃないな。
あーあー。
高岡くんにとって私なんかあそこのギャラリーと変わらないんだろうな。