私は隣のクラスの高岡(たかおか)はやとくんに恋をしている。
毎朝高岡くんのクラスの前を通る私に
白多くんはきまってこの質問をする。
高岡くんは一言で言うと
『漫画によく出てくるよーな王子サマ』だ。
爽やかで、イケてるメンズで、誰にでも優しい高岡くんははっきり言ってモテる。
それに比べてコイツは・・・・
隣の白多くんを見て『フッ』と鼻で笑ってやると少年は
「・・・・なんだよ。
気持ち悪いな後岡」
やっぱコイツはダメだ。
「あ!それよりね!聞いてよ白多!」
「なんだね、のっちー。」
「やめて下さい。もう白多キライ。」
「ほぅ。
じゃぁもう僕は後岡の相談に乗らなくていいんだね。せいせいするよ。」
「うそ。白多くん大好き。」
「聞いてやらん事もない。」
「あのね!あのね!
今日たまたま教室の前通った時に聞こえたんだけどね、
高岡くんって甘いものキライなんだって!
バレンタインはやっぱクッキーがいいかな?」
「今何月だと思ってるの、後岡。」
「何を言ってるのかね。
これは私と高岡くんの将来の話しをしているのだよ。」