「あ、白多くんおはよう。」
「よだれ付いてるよ後岡おはよう。」
朝寝坊して遅刻してきた私をさりげなく傷つけた白多くんを
軽くにらんで、頬をぬぐった。
白多(しろた)れいと
髪を派手に染めたチャラ男ではなく、かといってメガネをかけて休み時間もカリカリ勉強してるガリ勉くんでもない。
あえて言うならフツーだ。
もっと言うなら顔は中々のイケメンフェイスだが
性格がひねくれている為モテてモテて
困っちゃうような感じもない。
黙ってれば彼女くらいすぐできるのに。
とお節介な事を考えながら、彼の机の隣の机にかばんを置いた。
「・・・どうだった?」
「今日も眩しすぎました。」
「そう。」
白多くんから聞いて来たくせに彼はたいして興味なさげに返事をした。