『勇人のこと好きなんだからちょっと考えてよっ
遅刻免れとか思ってそうだけどッ』

怜雨があたしに呟いた。

・・・ごもっとも承知ですよ。

あたしは怜雨にぎゅっと抱きつきながら
学校に行った。



「はぁ~ついたぁ~」

ぎりぎり3分前!
強いなあ、自転車ッ!

「お前、久しぶりじゃねーの?
間に合ったの」

勇人が馬鹿にしたように笑った。

「そだね~って馬鹿にしないでよ!」

あたしは本気で怒った。
そんなあたしを見て、怜雨はむっとした。

・・・うっ・・・

だってしょうがないじゃん・・・!

あたしは少し怜雨を睨んでやった。