チョコレートケーキ


「わかった。では、娘を頼みます」


「ありがとうございます。ただ…」


「ん?」


 お父さんの表情が変わった


「ただ、このことは内密にしていただきたいのですが…」


「わかってるよ。娘のためだ。もちろん君のためでもある」


「ありがとうございます」


 私と先生は顔を合わせた


「でもなぁ…」

 お父さんが淋しそうに言った