チョコレートケーキ


 バレンタイン当日、私は手作りのチョコレートケーキを持って、教官室へ行った


「失礼します。…何だ、先生しかいないんだ」


「何だとは何だ」


「その…ケーキ持って来たんだけど…」


「お、チョコレートケーキか。好きなんだよ。食べていいか?」


「うん。」



 


 先生の机の上に、チョコレートやクッキーがたくさん置いてあるのを見てしまった…


 それに気づいた先生は「ありがとう」って言いながら、そっと抱きしめてくれた



 “私、卒業まで待つなんてできない”


 それからずっと、もう一度先生に気持を伝えようと考えていた